会社を辞め、傷病手当金や失業保険を受け取りながら次の人生へシフトする「退職給付金サポート」。
ネットを見渡せば「最大573万円!」といった景気の良い言葉が躍っている。
だが、根が慎重(というかビビリ)な私・ディザが、そんな甘い言葉を鵜呑みにするはずもない。
「本当に25,000円を払う価値があるのか?」
「万が一、有給消化を会社に拒否されたら助けてくれるのか?」
真相を確かめるべく、私は退職サポート『未来退職』の公式LINEへと突撃を開始したのである。
1. 診断開始、そして「全当てはまり」の衝撃
LINEを追加すると、まずは現在の状況や体調についての質問が送られてきた。
・以前より仕事が進まない
・以前よりも会社が楽しくない
・今後人生が良くなっていくとは思えない
・集中力が最近続かなくなった
提示された症例を見て、私はスマホの前で苦笑いした。
……見事に全部、今の私に当てはまっている。
担当者からは「充分に対象となる可能性がございます」との返答。
ここまでは想定内だ。問題はここから、私が用意した**「3つのリスク質問」**の投げ込みである。
2. 有給40日と不認定リスクについて切り込んでみた
私が投げかけた質問は以下の2点。
【質問①】退職前に「有給40日の消化」を希望しているが、会社側と揉めた際のアドバイスやサポートはあるか?
【質問②】傷病手当金や「就職困難者」の認定が受けられなかった場合、どんなフォローや保証があるか?

会社とのトラブルや、申請が通らなかった場合のリスク。
一番知りたいのは「お金を払った後、どこまで味方になってくれるか」だ。
3. 返ってきた回答と「噛み合わなさ」の違和感
数時間後、担当者から返信が届いた。
「退職日まで有給であれば問題ありません。」
「サイトに記載の通り、給付が一度も受けられない場合は全額返金を行っておりますが、受け取れなかった方はいません。」

……ん?
なんだか話が噛み合っていないような気がする。
私が知りたかったのは「有給で退職できた平和な未来」ではなく、「会社に有給を拒否された時の戦い方」なのだ。
「受け取れなかった人はいません」というテンプレート感あふれる回答にも、一抹の違和感を覚える。
諦めきれない私は、さらに追撃の魔法(質問)を放った。
「もし会社側が『有給消化を認めない』と拒否してきた場合、そちらで交渉のアドバイスなどはしていただけるのでしょうか?」
4. 暴かれたサービスの「リアルな限界」
追撃に対する担当者の回答は、非常に明快だった。
「会社との交渉等アドバイスは行なっておりません」
「有給を認めないのは違法行為に該当する可能性があるので労基署へ相談することとなりますね。」

はい、構造が完全に見えました!!
つまり、この25,000円のサポートの実態は――
・できること: 申請書類の書き方や制度の手順についてのマニュアル提供+Q&A対応
・できないこと: 会社との交渉、有給拒否への直接介入(揉めたら労基署へGO)
「手厚い専属コンサルが会社と戦ってくれる」わけではなく、あくまで**「申請マニュアルの販売と、分からない部分の相談窓口」**という立ち位置なのだ。
5. 決断:リスクを理解した上で、いざ召喚(購入)へ!
サービスの限界がはっきり見えたことで、逆に私の迷いは消えた。
会社との有給交渉やトラブル対応まで丸投げしたいなら、高額な弁護士系の退職代行を使うしかない。
しかし、「手続きの全体の流れや書類の書き方を迷わずスムーズに進めたい」という目的であれば、この25,000円のマニュアル&サポートは十分に元が取れる投資だ。
サービスの実態と限界をしっかりと見極めた上で、私は静かに決済ボタンを押すことにした。
賢者(マニュアル)の知恵を借り、私はこの退職クエストを突破してみせる。
次回、実際にサポートを受けてどう進んでいくのか――
泥臭いリアルな体験談を、引き続き同志諸君にお届けする!
(第11話へ続く)




